ありがちな会話しかできないで ぎこちなさだけ伝えあっている
臥す君の手をつかみ心は叫ぶ がんばって 生きて、生きて、生きて
供花見て愛でるあの子に教えたい 故人の生命(せい)の美しさ強さ
残された時間はわずかと思う時 闇にひとりの哀しき迷い子
孫たちに尽くすことだけが生きがいと思えるほどの無償の愛
内面は多分に変わっていただろうあなた一人いたか否かで
生きている姿はこれが最後かも 解けぬ憂いがまとわりつく朝
庭に咲く紅の花亡き人に捧げるための祖父の花
老いてなお優しさ勝れるあなたから脱落して行く記憶の端々
我が祖父は妻の命日に芙蓉という紅い花を惜しげなく断つ
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