TOKOTAN

写真短歌

2019-01-01から1年間の記事一覧

【短歌】日曜の朝

卵割り二つ目玉の偶然を君と分かちたい日曜の朝 尊敬する人を持つことは甘えだ。それよりも、感動を大切にしろ。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.script…

【短歌】愉しむ

男に生まれたかったと吐き捨てて男の惑いを女は愉しむ 恋愛というものは、こちらが惚れれば惚れるほど、喜びと同時に心配や不安といったものが起こってくる。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.current…

【短歌】焦がれたままで

あの時と同じ痛みがここにある過去よりもっと焦がれたままで 謙虚というものは、人の前で、己を無にするとか低く見せることでは絶対にない。むしろ自分の責任において、己を主張することだ。つまり、謙虚は権力とか他人に対してではなくて、自分自身に対して…

【短歌】永久に(とわに)

一瞬の大きな喜び得るよりも永久に普通を生きて行きたい ひとときの おおきなよろこび えるよりも とわにふつうを いきていきたい いつでも愛はどちらかの方が深く、切ない。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){ar…

【短歌】かすみ草

いつだって引き立て役のかすみ草そんなあなたが一番好きだ 本当にすばらしい女性というのは、目ではなく、心に触れてくるものなんだ。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript…

【短歌】人形を抱くように

人形を抱きしめるように膝を抱き 彼女は泣いた泣き続けた 挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには、新しい人生などはない。 [ 岡本太郎 ] (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAff…

【短歌】厄

18の響きが好きと言いおれば「前厄だよ」と後厄の君 自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。なければなおいい、今まで世の中で能力とか才能なんて思われていたものを超えた、決意の凄みを見せてやるというつもりで、やればいいんだよ…

【短歌】波

寄せ返す波を見ている女一人波は返ってもあなたは返らない 強烈に生きることは常に死を前提としている。死という最もきびしい運命と直面してはじめていのちが奮い立つのだ。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arg…

【短歌】内心

言いかけた言葉は訊けない君の内心悲しいほどに解っているから いいかけた ことばはきけない きみのうち かなしいほどに わかっているから 人生に命を賭けていないんだ。だからとかくただの傍観者になってしまう。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffili…

【短歌】ベランダ

ただ一日主無きベランダで君の代わりに浴びし夕焼け ただひとひ あるじなき ベランダで きみのかわりに あびしゆうやけ この世には根性を貫いたがゆえに、敗れ去った人だっていっぱいいる。純粋であればあるほど、この世では敗れざるを得ない。 (function(b,…

【短歌】イヴ

カップルの微笑の中をブラブラと当てどなく歩き続けるイヴ いのちが一番大切だと思っていたころ、生きるのが苦しかった。いのちより大切なものがあると知った日、生きているのが嬉しかった。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]…

【短歌】砂

海岸ですくった砂がさらさらと我から落ちるあなたのように 土の中の時代があったいのちがけで芽生えた時もあったしかし草はそういった昔をひとことも語らずもっとも美しい今だけを見せている (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]…

【短歌】ぬくもり

手袋をした手のようにぬくもりを感じ取れないすれ違うふたり 見ているだけで何も描けずに一日が終わったそういう日と大きな事をやりとげた日と同じ価値を見いだせる心になりたい [ 星野富弘 ] (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a…

【短歌】なんらかを

痛いほど首を横に振るなんらかを忘れたくて信じたくなくて わたしは傷を持っているでもその傷のところからあなたのやさしさがしみてくる 星野富弘 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.cu…

【短歌】後ろ姿

さよならは後ろ姿を見送りたい闇に消えて見えなくなるまで 悲しみの意味 冬があり夏があり昼と夜があり 晴れた日と雨の日があって ひとつの花が咲くように悲しみも苦しみもあって私が私になってゆく (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[…

【短歌】すれ違い

すれ違いにもどかしさ感じてこの心 誰に支えてもらえばいいの 自分に誠実でないものは、決して他人に誠実であり得ない。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c…

【短歌】シャツ

シャツ一枚肩に掛けられて優しさが私の心を温かくした ヒヤシンス薄紫に咲きにけりはじめて心顫(ふる)ひそめし日 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scri…

【短歌】ひとりのドア

ひとりのドアを開いて初めて溢れ出た哀しみの破片君の思い出 ひとりのドアを ひらいてはじめて あふれでた かなしみのかけら きみのおもいで 敗戦は15歳の夏 忘れたい記憶は今に語りたい記憶 佐々木 史子 rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="0759f…

【短歌】臆病

強がれば強がるほど本当の自分が出せぬ臆病なヤツ 敗戦は15歳の夏 忘れたい記憶は今に語りたい記憶 佐々木 史子 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts…

【短歌】白夜

怖さよりやすらぎ感じるような夜道ふたりは今を白夜に生きている 午後五時のホテルのロビーに闇はない 誰か何かの目に照らされて 千葉 聡 rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="0759fd63.777608bb.0c184e8a.61cba9cb";rakuten_items="ctsmatch";raku…

【短歌】18歳

18の悩みの果てに食せずに心も体も虚しくなりぬ だぶだぶの闇をたたんでゆく波の音が二人に染みこんで、朝 千葉 聡 悲しみの意味 冬があり夏があり昼と夜があり 晴れた日と雨の日があって ひとつの花が咲くように悲しみも苦しみもあって私が私になってゆく…

【短歌】フォトフレーム

あなたとの写真をフレームに入れる時失う怖さを感じている 台風が近づく夜更けペンをとる 僕は闇でも光でもない 千葉 聡 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c…

【短歌】携帯電話

話し続けて電池が切れる最後まで途中で切る勇気なんてない 「おまえにしか書けないものがきっとある」賢人(ケント)のことば寄せかえす海 千葉 聡 rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="0759fd63.777608bb.0c184e8a.61cba9cb";rakuten_items="ctsma…

【短歌】サイダー

真夏にはサイダー流し込み潤してゆく喉の痛みも程よい刺激 第三次選考で落ちた小説と僕は別れた 燃えるゴミの日 千葉 聡 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c…

【短歌】未成年

生き方に心惹かれている未成年 君の轍を恐れず駆ける 喪服など持たないヒロはジーンズで来た 命より赤い目をして 千葉 聡 rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="0759fd63.777608bb.0c184e8a.61cba9cb";rakuten_items="ctsmatch";rakuten_genreId="0"…

【短歌】皮肉な瞳

哀しみの涙で濡れた瞬間が一番輝く皮肉な瞳 ケント死す 交通事故の現場には溶けたピリオドみたいな今日が 千葉 聡 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scrip…

【短歌】砂浜

砂浜でうずくまったまま波に身を任せてもいい せつなき夕暮れ 熱帯夜 背後霊氏に抱かれつつ叫んでみたい「さらば地球よ」 千葉聡 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.s…

【短歌】やせ我慢

つらいくせに笑顔をつくる別れの夜 過去最高のやせ我慢 明日(あす)消えてゆく詩のように抱き合った非常階段から夏になる 千葉 聡 rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId="0759fd63.777608bb.0c184e8a.61cba9cb";rakuten_items="ctsmatch";rakuten_ge…

【短歌】予感

受話器から送られてくる沈黙を持て余して別れの予感 かたはらにおく幻の椅子一つあくがれて待つ夜もなし今は (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.le…

【短歌】劣等感

ふたりの時 闇に包まれていたいのは自分の姿の劣等感のせい 自転車の後ろに乗ってこの街の右側だけを知っていた夏 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scrip…